なぜ航空会社のマイレージの還元率は高いのか

クレジットカードのポイントの中でも、人気があるのが航空会社のマイレージです。

目的地にもよりますが、国内線では通常は15,000マイル、閑散期は12,000マイルで往復の航空券と交換ができ、大変人気があります。また、特に国際線の場合、1マイルが15円相当というケースもあります。


ここまで還元率をよくできるのには理由があります。マイルによる航空券には基本的に座席数に限りがある場合が多いのですが、実は空いている席を使えるようにしているからなのです。空いている席ですから、飛行機を飛ばしても全く利益にもならない席であり、また、席に座ってもらっても損失にはなりません。


実はこれがマイレージを高還元率にできる理由です。

なぜスマホ決済の還元率は高いのか

何とかpayがたくさんできている昨今でひすが、クレジットカードより還元率が高いこともあり利用している方もいらっしゃると思います。なぜ高い還元率が可能となるのでしょうか。


その理由は当たり前の結論ですが、コストがかからないからです。実はクレジットカードは発行をするだけでも非常にコストがかかります。


最近はほとんどのカード会社で明細書発行を有料化しているので、明細書発行の郵送日はかからなくなりましたが、それ以外にもたくさんのコストがかかります。


まずは、不正利用のための保険費用です。基本的にクレジットカードは不正利用発生に対し保障制度がありますので、毎年保険コストがかかります。


また、カードについても自社では作成できませんので、凸版印刷大日本印刷などの大手の印刷会社で作成するのにコストがかかります。


また、意外とコストがかかるのがシステムの維持費です。クレジットカードのシステムは自社ではなく、外注して開発をしていますので、そのシステムを維持していくのにも非常にコストがかかるのです。


その為、スマホ決済に比べ還元率が、少なくなってしまいます。

キャッシングとショッピングリボの手数料は高いのか

ほとんどのクレジットカードにはショッピングリボルビング払いの支払い方法があり、また、キャッシング機能も付帯することができるようになっています。キャッシングは年利18%、ショッピングリボは年利15%にしているところが多く、これがクレジットカード会社の収益源になっています。


はたしてこの金利は高いのでしょうか。普通に考えると高いです。ただ、無担保ということを考えると高いとも言えないのも事実です。クレジットカード会社は一定の割合で支払い困難や行方不明のお客さんがいて、貸倒が発生します。また、契約者本人が死亡し、相続放棄をすることによっても貸倒が発生します。


例えば住宅ローンの延滞なら不動産競売の申し立てをしたり、契約者死亡なら通常は団体信用保険が適用になり、残高に補填されます。また、車のローンであれば、車両を引き上げて売却し、残高に補填されます。


クレジットカードは無担保のため、回収手段がなく、貸倒の損失をすべてカバーしなければならないのです。そのような事情からキャッシングとショッピングリボの手数料は高めに設定されています。


ガソリンスタンドのクレジットカード決済

車のお持ちの方であれば、ご存知かもしれませんが、実はガソリンスタンドのカード決済は、通常の店舗でカード決済するのとは違う仕組みを取っていることが多いです。


通常の店舗では決済金額に対し、クレジットカード会社に承認を取り、その後、カード決済が完了します。その為、決済と同時にカードの枠が取られるようになっています。


一方、ガソリンスタンドでは、カードの有効性をチェックする為に、最初に1円でカード会社に承認を取り、その後、ガソリンが入れ終わった後に決済金額を入力するという仕組みを取っています。その為、カードの枠が取られるのは1円のみで後日、クレジットカード会社に売上データが届いてから枠が取られるという仕組みになっているのです。



クレジットカードの口座設定

クレジットカードの口座設定について解説します。現在はネットでの口座設定が一般的になりつつありますが、今回解説するのは昔ながらの用紙による口座設定です。


お客さんが口座設定をする場合、まずはクレジットカード会社から口座設定用紙を取り寄せし、基本的には口座情報および銀行届出印を押してクレジット会社に送り返します。


クレジットカード会社に口座設定用紙が届くと、まずは自社のシステムに口座情報を登録します。その後、クレジットカード会社が、お客さんが設定する金融機関に口座設定用紙を送り、金融機関にて引落可能な登録が完了して初めて口座引き落としが可能な状態になります。


もし口座設定用紙に書かれている情報が間違っていたり、印不鮮明や印相違の場合は、口座設定用紙の原本がクレジットカード会社に返却されます。そして、クレジットカード会社は新しい口座設定用紙に不備により口座できなかったことを記載した上でお客さんに送り、再度の記入依頼をすることになります。


以上のようにクレジットカード会社の口座設定用紙による口座登録は紙ベースの非常に古臭い対応を取っています。

クレジットカードのセキュリティ

クレジットカードには不正利用防止のためのセキュリティがあります。


①有効期限

カード番号がわかっただけでは不正利用ができないように、基本的にクレジットカードには有効期限があります。しかし、現在の情報流出は

カード番号とともに有効期限も流出していることが多く、セキュリティのレベルは低いです。


②セキュリティコード

カード裏面の署名欄に記載のある3桁の番号です。スキミングなどで偽造カードを作った場合、このセキュリティカードがわからないため、カード利用されるのを防ぐことができます。有効期限と同様に、セキュリティコードもカード番号と一緒に情報流出していることが多く、セキュリティレベルは低いです。


③本人認証

ネットでのカード決済の際に、クレジットカードの会員専用サイトと同一のパスワードを入力しないと決済できない仕組みです。非常にセキュリティのレベルは高いで。しかし、本人認証を導入しているWebページは少なく、また、本人認証を導入していないWebページでは通常通りカード決済ができてしまう状況です。


④カード会社のモニタリング

カード会社は常時モニタリングをしており、不正利用と懸念される利用をしている場合、一時停止を行なっています。しかし、不正利用かどうかを判断するのは大変難しく、正常な利用も停止してしまうこともあり、精度がそこまで高くない状況です。